2月27日、大阪国際大学奥田メモリアルホールにおいて、令和7年度 大阪国際高等学校 卒業証書授与式を執り行いました。
会場が温かな拍手に包まれる中、卒業生たちは3年間の集大成として、息の合った素晴らしい斉唱を披露してくれました。その歌声は、本校の伝統をより確かなものへと繋いでくれる、力強い響きでした。
思えば、期待と不安を胸に校門をくぐったあの日から3年。行事や学習を通じて切磋琢磨し、大きく成長した皆さんの姿は、後輩たちの模範でもあります。
301名の卒業生の皆さん、大阪国際高校という「ホーム」で得た経験を胸に、世界をフィールドに力強く羽ばたいてください。
私たちは、皆さんの挑戦をこれからもずっと応援し続けています。
式 辞
梅の花の開花とともに、厳しかった冬の寒さも和らぎ、春の鼓動が感じられる季節となりました。
本日ここに、令和七年度大阪国際高等学校卒業証書授与式を挙行いたしましたところ、公私ともにお忙しい中、大阪府教育庁私学課参事 深井 竹史様、守口市教育委員会教育長 田中 実(まこと)様、守口イブニングロータリークラブご代表様、卒業生の各出身中学校長様、本校PTA、同窓会のご代表様、そして本校元校長並びに本学園関係者の皆様など、多くのご来賓の方々にご臨席を賜り、卒業生の門出を祝っていただきますこと、心から感謝申し上げます。皆様には日頃から厚いご支援やご指導をいただいており、この場をお借りしまして、改めて御礼を申し上げます。
ただいま、本校二〇二五年度卒業生 三百一名に卒業証書を授与いたしました。本日ご臨席いただきました保護者の皆様方には、ご子息ご息女の晴れのご卒業、誠におめでとうございます。高校時代は、長い人生のうちでも、心身ともに大きく成長すると同時に多感な時期でもあります。ご苦労、ご心配もあったことと思いますが、今このように立派に成長され、晴れやかに巣立ちゆく我が子の姿を目の前にされますと、皆様方の感激もひとしおのことと存じます。教職員一同を代表して心からお祝い申し上げます。
卒業生のみなさん、卒業おめでとうございます。 卒業に際して、皆さんの脳裏には、何が思い浮かびますか。何を感じていますか。
体育祭や文化祭、修学旅行などの行事での楽しかった瞬間。あるいは、苦しさを乗り越えて掴んだ成長の実感。その一つひとつが、今、鮮やかに蘇っていることでしょう。
別れの寂しさの中で、支えてくれた方々への感謝や、友情の大切さを改めて噛み締めている人もいるかもしれません。
そしてその胸には、新生活への「大きな期待」と「一抹の不安」が、入り混じっているのではないでしょうか。
皆さんが社会に出ていく頃には、生成AIの急速な進歩や地球温暖化による様々な未知の問題等、困難が待ち受けているかもしれません。また、歴史は繰り返すを実践しているかのような世界情勢への懸念が頭をよぎります。
そのような大きな情勢の変化の中で、皆さん一人ひとりの行く手にも、時には重要な局面で判断に迷い、高い壁を感じることがあると思います。
それを乗り越えるために私が最も大切にしてほしいと思うことは、自身が揺るぎない信念を持つことです。それをしっかり持っていれば、人は強いです。乗り越えることができ、万一、望む結果とならなかった場合も後悔せず、次のステップに進むエネルギーが湧いてきます。
例えば、誠実を揺るぎない信念としたらどうでしょうか。誠実さとは、真心を持って行動し、他者に対して正直であることを指します。嘘偽りがなく、真面目に物事に取り組む姿勢です。誠実な人の特徴は、約束を守る、常に正直である、公平な態度を貫く、他者を尊重する、自分の意見を伝える、自分の誤りを認める等です。
皆さん、誠実さと正直さの違い、分かりますか。
「正直さ」とは、真実を語ることです。つまり、起きた出来事に対して嘘をつかず、自分の「言葉」を「現実」に合わせることです。
対して「誠実さ」とは、自分の「現実」を「言葉」に合わせることを意味します。 つまり、自分が「やる」と言ったこと、誰かと交わした約束、自分に寄せられた期待。それらを果たすために、自ら行動し、現実を変えていくことです。
ゆえに「誠実さ」は「正直さ」という概念を含み、それを超えるものなのです。
困難に遭遇した時、判断に迷ったとき、信念に従い、覚悟を決めるのです。「覚悟を決める」とは、困難や不利な状況を予想し、それを受け入れる心構えを固めること、あるいは何かを強く心に誓い、迷わず行動する決意をすることです。これは、単に「やる」と決めるだけでなく、最悪の事態も想定し、それを含めてすべてを受け入れ、「選んだことを正解にしていく」という強い姿勢や決断を指し、具体的な行動の原動力となります。 本校卒業生の皆さんは、立志式や志論文を通じて、社会のあり方について考え、自分を見つめて、今後の生き方をしっかり考えたということが、これからの人生において、強い支えになると確信します。皆さんは学力の向上だけでなく、人として生きていく上で最も大切なものの基礎を身につけていると思います。だからこそ、道に迷ったとき、揺るぎない信念と覚悟という言葉を思い出してください。皆さんなら、きっと、大丈夫。人生という大航海で、万が一、荒波に遭遇しても、乗り越えて必ず、洋々たる海原を力強く進んでいけます。
皆さん、あらためて卒業おめでとう。本校の教職員は、皆さんのことを、いつまでも忘れません。皆さんも母校の大阪国際高等学校のことを忘れないでください。いつでも訪ねてきてください。 卒業生の皆さんの輝かしい前途を祝し、私からのはなむけの言葉といたします。
令和八年二月二十七日
大阪国際高等学校
校長 田村 善章
















