高校入試が終わりました。入試の準備や後片付けでは、在校生にもいろいろな場面で手伝ってもらっています。

たとえば、入試直前の大掃除・ワックスがけ。教室内の机や椅子をすべて廊下に出して、床を一斉に雑巾がけするという一大作業を行ないます。
そのため例年、放課後に数名の生徒に手伝ってもらうことになるのですが、作業が完了するまでに２時間近くかかることもあるため、実は頼む側としてもちょっと気が引けるのです。
なるべく強制はしたくないけど、我こそはと愛と勇気のある者に集まってほしい…！

そこで、１年F組では、教室の後ろの黒板に『七人の侍』ならぬ、先日公開された映画にちなんで『Magnificent  Seven　募集！』と大々的に銘打ってみました。
すると、なんだなんだと黒板に集まってきて、早速1、2、3、と名前を書いてくれているではありませんか！おお、これならあっと言う間に7人集まりそう！と喜んでいたところ、ん？
よく見ると、誰だあれは？他のクラスの生徒の名前が書いてあったり、友達同士でふざけて名前を書きあってまたそれを消したり…もうっ、ちゃんと人数が集まるのかしら、と不安に。

ところが当日、なんだかんだで総勢12人もの勇者たちが残ってくれました！
この作業に参加するとその日のクラブには出られないですし、ワックスが乾くのを待たなければいけないため、手持ち無沙汰な時間も出来てしまいます。
それでも我が“素晴らしき12人”たちはワイワイ言っても文句は言わず、遅くまで協力してくれました。
さらには、他のクラスを手伝いに行ったり、他のクラスからも手伝いに来てくれたり…本当にうれしかったです。
ありがとう。大げさではなく胸が熱くなりました。

さて、入試が終わると、今度は学級文庫や掲示物を元に戻します。おーい！誰か～って言おうと思った矢先、掃除当番でもないのに、何人かの生徒が運んでくれているではありませんか。
学級のために、学校のために、そして受験生のためにも協力してくれた生徒たち。生徒の成長が頼もしく、うれしい入試シーズンでした。

written by　1年F組担任　廣瀬