大阪国際中学校高等学校

祈る思いの歯科健診

養護教諭の小脇です。今年も無事に歯科健診を終えることができました。これをもって、令和三年度のすべての健康診断が終了したことになります。

皆さんは、当たり前のようなこの報告が、今年に限っては、この上ない快挙だということを知っていましたか?
 
四月に新学期が始まり、新型コロナウイルス新規感染者数が凄まじい勢いで増え続け、緊急事態宣言が発出されてからも、本校では校内での新型コロナウイルス感染者が一人も出ませんでした。
 
歯科健診は集団健診です。
ともすれば三密になる危険性も孕んでおり、緊急事態宣言下での実施は大変厳しく、他校が次々と歯科健診の日程変更や延期の措置を余儀なくされる中、今年より新しく着任された三名の学校歯科医の先生方は、本校の感染者ゼロの実情や、日頃の感染対策への取り組みを高く評価して下さり、ご厚意で予定通りの実施が可能となりました。
 
これは、ひとえに生徒の皆さん一人一人が、日頃から真摯に感染対策に取り組んできてくれた結果と言えるでしょう。
 
今年の歯科健診では、校医の先生方の手が生徒の皆さんになるべく触れなくて済むよう、一人につき二本の歯鏡を使って口の中を診ていただきました。使用した歯鏡約二千本は、私たち養護教諭と有志の先生方が、健診前日までに、力を合わせて消毒したものです。
 
また、健診会場の設営では、順番に並ぶ際に密にならないよう、ソーシャルディスタンス二メートルを示すピンクのビニールテープが、定期考査最終日にバドミントン部の生徒の手によって体育館の床に貼られ、歯科健診の重い機材は、1Eの保健室掃除当番により、前日に運び込まれました。
 
そして今日、生徒の皆さんが誘導の先生方の指示に従い、静かにお行儀よく行動してくれたことも相まって、ついに、すべての健康診断を終えることができたのです。
 
すべての皆さん、本当にありがとうございました。お疲れ様でした!

written by 養護教諭 小脇

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