大阪・関西万博にパビリオンを出展しているチリ共和国が主催する交流イベント「ASOBIKOBO(アソビコウボウ)」に、本校ESS部の12名の生徒が日本代表として参加しました。
「ASOBIKOBO」は、言語や文化の違いを超え、遊びやものづくりを通して、チリと日本の生徒たちが心を通わせることを目的とした国際交流プログラムです。
交流のはじまり
交流は事前にウェブ上でお互いの自己紹介を共有するところからスタート。チリの生徒たちが来日してからは、4日間にわたりさまざまな活動を共にしました。
【1日目】大阪・関西万博での活動
初日は万博会場での交流から始まりました。チリパビリオンや各国の展示を一緒に見学し、作品づくりに活用できる資料や国旗などを集めました。
午後には、チリパビリオンで展示されている全長100メートル以上の手織り毛織物「マクン」にヒントを得た、模造紙を使ったコラージュ制作を行いました。グループに分かれて日本館やNull2の展示も見学し、万博ならではの学びと刺激に満ちた一日となりました。
【2日目】本校での学校交流
2日目は本校での活動でした。理事長によるスペイン語・日本語・英語での歓迎のあいさつの後、ESSメンバーが英語で校内を案内しました。
その後、お互いの学校や文化を紹介し合い、日本からは折り紙を紹介。一緒に鶴やカエルを折って、遊びを通じた交流を深めました。活動の指導には、チリ・サンティアゴのMirador Interactive Museum(ミラドール・インタラクティブ・ミュージアム)のスタッフの皆様にもご協力いただきました。
【3日目】日本文化体験
3日目は大阪市住吉区の「吉川記念館」で、本格的な日本文化を体験しました。タカラベルモント様のご厚意により、茶道・華道・浴衣の着付けを体験したほか、日本の昼食としておにぎりや手巻き寿司を自分たちで作って味わいました。
また、チリの伝統料理「Completo(コンプレト)」も振る舞われ、まさに日チリ交流の「食文化交流」も楽しめました。三味線や河内音頭の体験もあり、伝統芸能に触れながら楽しく文化を分かち合う時間となりました。
【4日目】作品展示とお別れ
最終日は再び万博会場に集まり、交流中に制作した作品の展示準備を行いました。生徒同士が連絡先を交換したり、興味のあることを語り合う姿が見られ、すっかり打ち解けた様子でした。
夕方からはチリパビリオンにて発表会を実施。保護者や関係者、一般のお客様の前で、両国の代表者によるスピーチがあり、本校の生徒2名も英語で堂々と発表しました。
別れのときには別れを惜しむ生徒の姿も見られ、「また会おうね」と約束しながら、4日間の貴重な交流を締めくくりました。
交流を終えて
今回のプログラムは、ESS部の生徒たちにとって大変貴重で有意義な体験となりました。遠く離れた国同士であっても、共通点や違いを互いに理解し合うことで、深い友情が生まれることを実感しました。
この経験を通して、チリという国がぐっと身近に感じられるようになったことでしょう。今後のさらなる国際交流活動への意欲にもつながることを願っています。ご協力いただいたすべての皆様に心より感謝申し上げます。